
PRINCIPAL GREETING 校長挨拶
ご挨拶

校長 加藤 秀隆
長い歴史と伝統をもつ、わが国最大の農学系総合大学である東京農業大学の2番目の併設高校として、本校は昭和37年(1962年)に群馬県高崎市に創立され、今年度で創立64年目を迎えました。創立から本日に至るまで、地域の方々からの厚いご理解とご協力を賜り、心より感謝を申し上げます。
本校は教育方針に「何事にも主体的に取り組める人材の育成」を掲げ、ICT教育、グローバル教育、理科教育など教育内容の充実に努めています。多様化する社会の要望にしっかりと応えるため、昨年度に認可を受けたDXハイスクールとしてICT教育を推進するとともに、一部のコースではプログラミング教育やデータサイエンス、メディアデザインなどの授業を取り入れています。グローバル教育ではオンライン英会話の実施などにより英語活用能力の向上を目指し、オーストラリアやアメリカなどでの海外研修では実践的な学びが体験できます。理科教育においては、東京農業大学との連携による「東京農大STEAM教育講座」の受講システムの導入やオホーツク自然観察、富士農場実習など、自然科学に対する関心を引き出す取り組みを行っています。自ら考え実践できる人材の育成を目指し、体験的な学習プログラムを豊富に用意すると同時に、今年度からはアントレプレナーシップ教育を推進する教育メニューも始まります。これらのプログラムを通じて生徒の関心の幅を広げ、深い学びへと自ら進んでいけるよう学習環境を整えています。
本校ではよりきめ細かい教育を実践するためにコース制を導入しています。Ⅰコース(進学選抜コース)、Ⅱコース(発展/標準コース)、Ⅲコース(クラブ選抜コース)、そしてグローバルコースの4つからなり、いずれのコースもコースの特色を生かしながら生徒一人ひとりが自ら望むスクールライフを作り上げています。令和8年度からは教育課程を見直し、コースの再編を行うことによりコースの特色をより明確化していく予定です。
生徒の進学先は多岐にわたり、難関国公立大学や難関私立大学をはじめ、地元の国公立大学や有名私立大学、併設大学である東京農業大学や東京情報大学など、生徒たちは自らの目標と合致した大学に目的意識をもって進学しています。さらに国立台湾大学やクイーンズランド工科大学、北京大学医学部医学科など、海外の大学への進学者も増加傾向にあり、ここ数年間で50名を超える卒業生が海外へと飛び立ちました。クラブ活動においても陸上競技部や吹奏楽部、競技かるた部は全国大会の常連であり、剣道部、空手道部、ソフトテニス部、放送部なども全国大会で活躍しています。そのほかJRCボランティア部や理科部など多くのクラブが活発に活動をしており、生徒たちは熱中できる活動を見つけ、仲間とともに貴重な経験を積み重ねています。
本校へ入学される皆さんの「学びたい」という気持ちがさらに大きく膨らむよう、職員一同一丸となりサポートを行います。皆さんには、「仲間とともに、自ら学び、考え、実践する充実した3年間」を過ごし、より良い社会づくりに貢献できるような人材に成長して欲しいと願っています。