CLOSE

OPEN

LINE

平成29年度学校関係者評価について

 平成29年7月14日に実施した学校関係者評価の結果は以下の通りであります。評価 結果については、学校からの現況報告、授業ならびに施設見学を踏まえた上で、評価委員 16名から出されたすべての意見を要約いたしました。なお、評価委員16名は、保護者 会から7名、後援会から3名、同窓会から6名で構成されました。

1 授業について

 授業における先生方の姿勢には熱心さが表れ、生徒の興味を引き出すような工夫が見られた。
数年前と比べると大きな変化が認められ、改革が進んでいると実感できる。生徒の 授業に向かう姿勢はコースやクラスによって違いは見られるが、概ね良好であった。
授業への関心や意欲に個人差があるため、生徒の授業に対する興味・関心を引き出す授業スタ イルを先生方が身につける必要がある。参観したいくつかのクラスでは生徒参加型の授業 が行われていて、とても良いと感じた。
 強化指定クラブに所属する生徒は放課後の講習に参加できないため、学習指導を工夫し てもらいたい。

2 進学指導について

 生徒の進路実現に向けたサポート体制を確立するためによく努力している。以前に比べて比較にならないほど丁寧な指導を行っている。しかし、他の進学校と比較すると実績は まだ乏しく、国公立大学への進学者の比率を増加させるとともに、有名私立大学への進学 率の向上を期待したい。今後、コース分けの成果が表れると考えられ、とくにIコースに ついては顕著な進学実績の向上が見込まれる。
 コース制を導入したことで各コースの目標が決まり、クラスごとに集中力が出ている。
勉強やクラブ活動などの目標が明確になり、取り組みやすい環境が整ったのではないかと 考えられるので、今後の実績向上を期待したい。

3 クラブ活動について

 吹奏楽部や陸上競技部など、地域の人たちや中学生に活動実績を明確に示しているクラブがある。しかし、より多くのクラブが全国レベルでの活躍ができるよう、長期的なビジ ョンで指導体制を整える必要がある。高校総体などの結果から判断すると、全体的にクラ ブ強化が必要だと感じる。また、文化部やマイナーな競技についても指導の充実を望む。

4 生活指導について

 個人差はあるが、生徒たちは笑顔で元気に挨拶をしてくれるので好感が持てる。清掃はよく行き届いているが、教室によっては本棚の本が乱雑であったり、ドアのガラスが汚れ ていたりした。環境美化に意欲を持たせる指導が必要である。
 通学時におけるスマートフォンや携帯電話の使用については、交通安全の観点から指導 を徹底してもらいたい。

5 広報活動について

 学校案内に、東京農業大学の創設者である榎本武揚など、東京農業大学の歴史を紹介してアピールすべきだ。また、在校生に対しては、併設大学の良さを周知する必要があるの ではないか。図書室に「尋水望山(水を尋ね山を望む)」という榎本武揚直筆の書が掛けて あるが、教育を行う上で考えるべきことを提言しているように思えた。学校案内は、他校 と比較するとまだ改善の余地がある。

6 教員の教育力について

 「何事にも主体的に取り組める人材の育成」を教育方針として掲げているので、自主性を持った学習姿勢や自分の考えで自分の意見が言える力を育成してもらいたい。困った時 に必要な知恵を生み出すことができ、何事に対しても自ら動けるバイタリティー溢れる人 間を育てる教育が求められる。
 また、学校がこれからの時代に生き残るには、教員の教育力向上が大切である。生徒の 志望校への進学を実現させるため、生徒の適性や学力を見抜く力、戦略的な進路指導の技 術などを先生方は身につける必要がある。生徒にインパクトを与えられるような授業を先 生方で共有し、授業の質の向上を目指してほしい。

(C) 2017 The Second High School, Tokyo University of Agriculture.