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N-Science in 北海道を実施

 7月28日(月)〜31日(木)の3泊4日で、理科教育&高大連携事業の一環として、希望者を対象に「N-Science in 北海道」を実施しました。中等部・高校合わせて約40名が参加し、北海道(道東方面)の自然や文化を学ぶ貴重な機会となりました。4日間の様子は下記の通りです。

◆1日目の様子
 羽田空港より空路にて女満別空港に到着しました。現地は少し曇っているものの、気温は24度、半袖でも過ごしやすい気候です。到着後はバスで移動し、オホーツク流氷館と東京農業大学生物産業学部オホーツク臨海センターを見学しました。
 オホーツク流氷館では、流氷のできる仕組み、有用性を学び、ー15℃の世界を体験しました。また、臨海センターでは、豊かな自然、凍る海水湖面での研究意義、サーモンの研究内容、ニジマスの飼育実験などについて説明していただきました。食について考えさせられる機会となりました。生徒達が熱心に説明を聞いている姿が印象的でした。

◆2日目の様子
 はじめに網走監獄を見学しました。歴史的建物が数多く展示されており、当時の人の労働、生活の過酷さ、知恵の凄さが感じられ、生徒たちは熱心に見学していました。

 続いて、東京農業大学オホーツクキャンパスに移動し、生物産業学部入学センターの方より大学の説明(立地・自然環境、農大の概要、オホーツクキャンパスの概要)をクイズを交え、楽しく伺うことができました。昼食はキャンパスの学食でいただきました。

 午後は、中等部と高校に分かれて見学し、高校生は講義室をお借りして、4学科の詳しい研究内容を各学科の先生方に説明していただきました。各学科の研究内容の説明など進路選択を意識した内容の説明でした。食香粧学科の説明では、実際に香りのサンプルの匂いを嗅いで何の香りか、何が混ぜられているのかを皆で考えました。また、キャンパス外にある実習のための畑や畜舎を見学し、学生の皆さんが切り拓いた森の小道を散策しました。オープンキャンパスでは入れないところまで案内してくださり、大変充実した時間を過ごすことができました。

 中等部生は、大学の先生による「酵素の働き」の講義・実験、「ホエールウォッチング」の講義を聞きました。新たな世界が開け、興味・関心が深まったようでした。

 最後に小清水原生花園を見学しました。濤沸湖、オホーツク海の雄大な自然に触れ、海辺の打ち寄せる波と戯れる生徒もいました。

 移動も多く時折疲れている様子も見られ心配しましたが、夕食のバイキングでは北海道の食材をお腹いっぱい食べて非常に満足しているようすでした。

◆3日目の様子
 「知床自然センター」、「さくらの滝」の見学をしました。
 「知床自然センター」では、フレペの滝を目指しトレッキングをしました。センターを出発してすぐに鹿と出会い、遊歩道ではコクワガタ、エゾヤチネズミにも出会いました。ガイドからは知床の動物・ワラビやススキなどの植物の説明を受け、生態系・生物多様性と自然環境について学びました。
 次への見学地への道中オシンコシンの滝に寄りました。「さくらの滝」では、サクラマス(海に渡ったヤマメ)が遡上し、高さ3mほどの滝を飛び越えようとジャンプする姿を観察しました。3日目は自然の大きさ、力強さ、奥深さが感じられた1日となりました。

◆4日目の様子
 ホテル出発時、気温は20℃弱、釧路市内は霧に包まれていました。4日目は釧路川でのドリフトボート体験を行いました。雄大な自然の中、仲間と協力して励まし合いながらボートを漕ぎ続けて、全班がゴールに辿り着きました。

 その後、釧路空港から空路にて羽田空港に到着して、群馬に帰ってきました。

 振り返ると、多くの研修、現地でしか体験できない研修があり、実際に触れる、感じることの大切さが分かりました。また、多くの人に支えられてこの研修があることも分かり、学び多き研修となりました。

(C) 2017 The Second High School, Tokyo University of Agriculture.